和田大使の着任ご挨拶

令和2年8月12日
和田大使

この度アゼルバイジャン駐箚特命全権大使として着任しました和田純一です。どうぞ宜しくお願いいたします。
 
私は約30年間、経済産業省での仕事を通じて貿易投資促進や企業支援に尽力してまいりました。この度、この経験を活かし、アゼルバイジャンとの幅広い交流の促進に携わる機会を得ましたことを大変嬉しく思っております。
 
アゼルバイジャンは、独立から30年という若い国家ですが、一方で驚くほど古くて豊かな歴史と文化を持つ国です。文明の十字路故に多数の民族、宗教が共存する中で培われた優しく寛容な国民性は、コーカサスの美しい自然や美味しい料理とともに、この国の大きな魅力となっています。日本との関係で申し上げれば、アゼルバイジャンは大の親日国。多くのオリンピック選手を輩出する柔道を始め、アニメ、日本食、日本茶、日本庭園、桜など、日本に関わる多くの事物を温かく受け入れてくれます。一方、経済に目を転ずると、バクー油田で古くから有名な石油産業に加え、最近では先進的な電子政府やIT投資、再生エネルギーの推進など、新たな経済社会の構築に取り組んでいます。
 
このような魅力と活力に満ちたアゼルバイジャンとの関係を広範に発展させることが、日本として大変重要であると考えております。2022年には両国の外交関係樹立30周年を迎えます。これを機に、両国間の人々の交流や貿易投資・観光の促進、また、デジタル変革、地球環境等のグローバルな課題に関する協働など、将来を見据えた成果を着実に挙げることが期待されます。
 
そのためには、両国に関わる多くの皆さんが、知恵を持ち寄り、力を合わせることがとても大切です。大使館がそのような皆さんの出会いと連携に役立つことができればこの上ない喜びであります。大使館の事務所、ホームページ、フェイスブックへ、どうぞお気軽にコンタクトいただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

2020年8月
駐アゼルバイジャン日本国特命全権大使
和田 純一